アメリカ人の方から100年もののステンドグラスを修復し、現在新築中のご自宅の玄関ドアに入れたいとの依頼を受けました。
取り扱いも難しいため、こちらから取りに伺い、工房で修復作業を開始しました。
ドアに使えるようにするためには、強化ガラスで両側からサンドイッチするのが一番最適とアドバイスし、そのような行程で作業を行いました。
太さ直径10ミリ程の補強棒が入っていた為それを取り除き、ケイムの外れた部分や風雨などで裂傷したケイムを修理し、このままの状態では強度がないため、周囲に10ミリの真鍮Uケイムを回しました。
ケイムの劣化がひどく、そのままではハンダがつかない為、ワイヤーブラシで酸化膜を削り落とす作業と、永年のガラスの汚れを落とすクリーニングががなかなか大変でしたが何とか修復が終了し、今はドアの建具に収まるのを待つばかりです。
ステンドグラス工房 アートプレイス