2025年9月9日(火)

ステンドグラスを始めるきっかけになったのは、私達が井の頭線の久我山駅に住み始めてからでした。私はまだ20代半ば、小説を書く仕事をしていました。主人も20代、哲夫は自称画家でしたが、何か自分にできることはないかと暗中模索している最中でした。そんな中、吉祥寺にできた阪急デパートで、ステンド材料と作り方の講習をしていると知り、足しげくそこへ通うようになりました。そして道具やガラスを買い込み、初歩的なランプ作 りを始めました。約1年ほど経った時、阪急デパート主催の1坪ショップが開催され、私たちもそこに申し込みました。

その頃私は臨月を迎え大変な時期でしたが、哲夫が制作したランプが好評で親戚の叔父など遠くから来てくださいました。出店費用に30万円かかりましたが、かかった費用をなんとか回収致しました。1週間の会期でしたが多くの方が来て下さり、阪急の1坪ショップが、私たちのステンドグラスを始める出発点となりました。