エミール・ガレ風のランプを割ってしまい、修理を依頼していらっしゃるお客様がかなりいらっしゃいます。今日はその修理の過程を写真撮りしましたので、ご紹介したいと思います。
シェードが5分割に割れた修理依頼のランプが送られて来ました。紫外線を通すガラスであれば、断面を固定密着させ特殊なボンドで接着させて行きますが、断面が非常に薄く、欠けて変形している部分もあるので、なかなか大変な作業です。一端付くと剥がせなくなるので、ずれないように慎重に作業を進めます。
大よその形が整ったなら、こげ茶部分のひびの隙間に塗料を流し込み、ひびが目立たなくします。
次にガラスが欠けてなくなってしまい穴の開いてしまった部分に、ステンドグラスの 似た色味のガラスをカット成形し接着します。その後、補強のボンドを施したり、全体をチェックし、クリーニングすれば、補修は終了致します。ひびはどうしても残りますが、ランプとしての形は復元しました!